薬物治療
薬物治療については、「副作用が怖い」という不安を抱えている人も多いと思います。しかし安心してください。抗うつ薬には依存性がなく、最近では副作用の少ないタイプの薬も登場しています。
ノルアドレナリンは意欲や気力、判断力、集中力、ものごとへの興味などに関連した神経伝達物質で、セロトニンは食欲や性欲、衝動性や緊張などに関連した神経伝達物質です。うつ病の人ではノルアドレナリンとセロトニンが欠乏した状態となっています。
そのため、抗うつ薬はこの欠乏状態にあるノルアドレナリンやセロトニンの神経系に働きかけて活性化することで症状の改善をもたらします。また、即効性のない抗うつ薬には、即効性がないゆえ、改善されるまでに2〜4週間ほどかかります。
じょじょに効果が表れますので焦らずに待ちましょう。注意点は、飲む量に気をつけること。少量から始めて、徐々に飲む量を増やしていきます。症状が良くなっても勝手に薬の服用をやめてしまうのではなく、必ず医師の判断に従いましょう。